March 28, 2008

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程〈みち〉』

おれはあさま山荘事件をよく知らない。子供の頃、ばあちゃんに、赤軍という悪の組織が山に閉じこもって仲間をリンチして、心臓に杭打ち込んでぴくぴく動くを楽しんでたとんでもない事件があった、なんてことを聞いただけ。その後、大人になって、当時を知る人から断片的に聞いたりしたけど事件そのものの背景を知らないからよく分かってなかった。

ここ数年全共闘に興味を持って、いろいろネットや本を読んだりしているんだけど、ようやく時代背景や当時の若者のことがぼんやりわかるようになってきた。でも、まだまだ疑問は多い。一番の疑問は前も書いたけど、なぜ共産主義掲げる人が大学4年になると髪切って就職活動し、資本主義に身を捧げるのかってこと。

今回この映画を見て、あさま山荘事件がどういう事件かやっとわかった。そんなもんだから、なぜ彼らはあのような行動に出たのか、なんて世代や時代を考慮して考えることは俺にはできないし、実際映画見てもそういう時代だったんだって思う程度。ただ、おれは当時の時代性やイデオロギーといったもんをこの作品って出していない気がした。むしろ、人里離れた閉ざされた空間で、どんどん疑心暗鬼になり、人間の死にマヒして暴走していく普遍的な人間心理を描いているような気がする。実際、総括(早い話、リンチ)と称して仲間を殺していくようになるシーンは、もの説得力があった。どの時代でも、思想に関係なく武装集団なら絶対に起こりえるんじゃないの?でも事件のこと前もって知っていたら、違う見方になっていたかも。

それにしても坂井真紀、やっぱおれ好きです。かわいい!リンチされるシーンも萌え。じゃなくって…永田洋子役の人、すごい存在感。しかし当時を知る人間はこの映画、どう観たんでしょうね。検索しておれのこのブログにたどり着いた人は、おれの記事読むより全共闘世代の人のレビューを読んだほうが面白うかも。あと、これから観ようという人は一通り時代背景を調べておいたほうがいいかも。特に主要人物の名前は覚えておいたほうがいい。おれは何度か誰が誰だか分らなくなり、混乱しました。やっぱ、頭がバカになっているかなあ。それから関係ないけど、なんかファッションが中途半端な70年代風に感じたのはおれだけ?ちょっとだけ今風な…

公式サイト:http://www.wakamatsukoji.org/

※あとで、↓のサイト見てやっと話の内容がわかった。観る前に読んだほうが良いよ↓
http://www12.ocn.ne.jp/~chi0010/touitsu.htm

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November 16, 2007

「追悼のざわめき」

おれも噂にしか聞いたことのないカルト映画、「追悼のざわめき」がDVD化されるようです。たしか中野の武蔵野映画館でよくやっていたはずだけど、数年前に閉館してしまったので、もう観る機会はないだろうと思っていた。無差別に女性を殺して性器を切り取り、マネキンに詰め込み生命を吹き込もうとさせる主人公の青年。そして命が宿ったマネキン。小人症の兄妹は、このままでは一生男を知らないで生きていかなければならないから、という父の遺言で兄は妹と関係を持つ。世界は異質なものとなり、そこに引き込まれていく人間たちの世界。

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July 06, 2007

病み上がりの読書

火曜日に風邪でダウン。やっと回復。でも熱が出た後遺症からか関節の節々が痛い。休みは貴重なのに、部屋にじっとしてなきゃならないというのもきつかったな。

養生中は録画しておいた植木等の無責任シリーズをいくつか観ていて、この時代っていいなあって思ってしまう。1960年代中盤あたりの時代。東京オリンピックがまだ始まる前。全共闘の時代に差し掛かろうというころ?元気があふれてる。無責任シリーズはそんな当時のサラリーマンに対するアンチテーゼ。こつこつやる奴ぁ、御苦労さん!真面目に生きても仕方がない。でも小物のおれには出来ない生き方だなあ。だから憧れるのか。おれは二作目の日本無責任野郎が一番好き。

風邪が回復してから、読了寸前で止まっていた石田衣良のIWGP新作「Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7 」を最後まで読む。前回に比べたらちょっと物足りない感じだけど、やっぱあの文章が好き。わりかし、くさいやりとりが多かったりするけど、それを感じさせないのが石田衣良の文章。おれはこのシリーズだと5作目「反自殺クラブ」の「伝説の星」が結構好きだったな。

で、今読んでいるのが香納 諒一の「孤独なき地」。歌舞伎町を舞台に警察、中国マフィア、やくざが絡む新宿系王道の話。歌舞伎町分署の刑事である主人公が署に出勤しようとしたとき、刑事と連行中の犯人が目の前で狙撃されることから事件が始まる。主人公がもろ体育会系であまり好きなタイプでないので、どうかなと思ったけど、だんだん面白くなってきた。計算してというより、書き進めていくうちに筆の勢いによってキャラクターがたってきたって感じ?たぶんそういうのってあるんじゃないの?まだ半分までしか読んでないけど、どういう展開になるのかが楽しみ。馳星周のようなノアールでも、大沢在昌のロマンチックな世界でもない、純粋にストーリが凝ったサスペンスなのかな。ただ、後半がらりと変わる可能性あり。

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June 09, 2007

新宿68/76 エロス・アート・革命

現在CSの日本映画専門チャンネルで月曜深夜に70年前後の新宿で活動していた人間の作品を特集しています。

詳細は↓
「新宿68/76 エロス・アート・革命」

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January 20, 2006

観たいものがたくさんだが…

バミリオン・プレジャー・ナイトを二つ観る。いいなあ。やっぱ面白いなあ。非行少女・孝子、最高。そういえば、オー!マイキーが動画配信されているらしい。ここで無料動画が観られるぞ。しかし観てないDVDが結構たまってるなあ。隣人13号もまだ見てないし。平日一本のペースで観るようにしよう。家に帰るのが23時。1時には寝たいから、寝るまでの自由な時間は約二時間。うわ、ぎりぎりだな。

この前、タップライブ見に行ってきましたが、知っている人が結構出ていたり、観に来た人も知ってる人がいたりで、この世界狭い。まだまだ人口が少ないってことだろう。それとは別で、最近フラメンコ、コンテンポラリーなどいろいろな舞踏を無性に観てみたいと思うわけで、近いうち小さな舞台でも観に行こうかなって思っています。バレエは高すぎるのでパス。暗黒舞踏は新宿のホコテンとかでやってそうだが、どうだろう?まあ、ダンスは自分でやることは永久にないだろうが。なんせ胡坐組めないくらい股関節が堅いからさ、昔から。まあ、基本的に音が出ないものに興味が持てないってのもあるけどね。観るのは好きだけど。

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January 05, 2006

社長シリーズ観ながらの正月

正月はぐ〜たら生活。

大晦日に花園神社に出かけその後、歌舞伎町で飲んでいたんだけど、新宿はびっくりするほど人が少なかったです。寒いから?いや、確かに寒かった。境内で1時間以上並んで、おれもかなり体が冷えてたし。

で、帰ってからは元旦の日は一日中、寝てばっかりいました。珍しくジャンクフードを食べ、テレビを観ながらの〜んびりと。年末年始はスカパーで放送されていた社長シリーズにはまっていました。1960年前半の若きころの森繁久弥主演の人気喜劇シリーズ。おもしれえよ、これ。合計6作くらい観てたよ。でも、DVD化されてるのはあまり無い見たい。

どれも社長の森繁が出張先で芸者や、クラブのママと浮気しようとして、いいところで邪魔が入っり、奥さんにばれたり…てなお約束パターンだけど、東京オリンピック直前の元気のあった昭和に生きる男たちの姿が見ていて爽快で面白い。エロオヤジすれすれだけど、その境界線上の微妙な位置にいられるのが一流の男というものでしょう。でも当時の男って今の時代よりも生命力があったっね。仕事に燃え、スキあれば女を口説くし口説かなくてもモテル。公私共にキメる所はキメる。できるオヤジとはそういうもの。

しかしまあ、こういうのを観るとサラリーマンも面白いかなって思うけど、今のサラリーマンは事情が違うからねぇ。終身雇用が約束され、社員が一致団結してがんばることができた時代だからこそこういう家族的な人間模様ができたのかな。しかし当時の人達って今いくつ?みんなとっくに定年向かえてんだろうけど。

2日は帝釈天に行こうかなとも思ったんだけど、雨が降っていたんで新宿でぶらぶらした後、夕方に帰る。その夜電話が来て、インド料理屋で飲み。

で、3日から練習再開。ワークショップでほとんど終日スタジオ入り。4日にやっと帝釈天に行く。河川敷で凧揚げを観たりのんびりとしてたら、プロペラ音がしてので、ふと空を見上げるとパラシュートに椅子がぶら下がって背中にプロペラがついた乗り物に乗っている人が川の上空を飛行していました。あれなんていう乗り物なの?楽しそうだけど、落ちたら危ないよな。で、そのあと西新井大師に行く。このあたりは去年とお決まりのコースなので、詳しくは省略。


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December 22, 2005

じょじょに体調復活

夜は安静中。しょうがないからTV漬け。宇宙戦艦ヤマトのTVシリーズ2作目がスカパーで集中放送されていて、なにげくみていてふと思った。この頃の地球って地球防衛軍が地球を仕切っているけどこれは軍事政権?物語自体はどうでもいいが、松本零次先生のメカデザインだけでも見る価値あるね。とにかく古代進がうざい。絶対戦い終わったら、大統領選挙に出馬するね。君の心に波動砲!とかいうきゃっちふれーずで。ってか大統領制なの?あの地球って。あ、映画の戦艦大和は観ようと思っていたんだけど、予告編観てやめました。そういえばTAKESHIS'もまだみてないな。もう終わっちゃったのかな。深夜はデ・ニーロとメリル・ストリープ主演の「恋に落ちて」を見ながらいつの間にか寝てしまう。NYを舞台にした不倫もの。これ、当時映画館でみたら意外に面白かったんだよね。オープニングの音楽が印象に残ってる。

夕食は肉。徐々に胃を慣らしていかないとね。大久保で安い店を探したのだけどコレアンがほとんど。旨そうだし、安いんだけど今の胃には辛さがきつそうだ。で、ファストフードですき焼きを食べる。700円ちょいでボリュームもある。店自体は中国系かな?

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December 16, 2005

TOKYO NOIR

東京で生活し、昼と夜とでの二つの顔を持つ三人の女性がそれぞれ主人公になったオムニバス作品。最初の二作品しかまだ見ていないけど、二つとも主人公はさまざまことでかかえた痛みがきっかけとなって夜、風俗嬢として昼間と違う世界に生きるという点で共通している。女性というより、都会に生きる人間固有の寂寥感を描いて、都会の夜に見る幻想に何かを求めて吸い込まれていくという感じでしょうか。その何かとは自分でのはっきりわからないもの。それゆえに夢遊病のように都会の夜に迷い込む…なんて書けばハードボイルド調だけどね。ま、都会の御伽噺といった感じでしょうか。

一作目は夜一見美容室にみえる店舗に入り込み(最初の部分よく見ていなかったので、なぜ入ったか不明)、そこで髪を切ってもらったりマッサージやメイクが終わったら、実はそこはデリヘルの事務所だったという設定で、神秘的な雰囲気。俺はこういうの大好きだな。

二作目は揺れ動く一貫性のない微妙な心理が描かれていて、ヘルスでの具体的内幕も面白く、ファンタジックな一作目と違ってリアルな都会という感じはするけど、ちょいと中途半端な感も。だいたい青春してるのが駄目だ!ってのはおっさんの俺のひがみ。

二つとも物語上必要な部分でもうまくカットしていて、短編のお手本のようなうまい仕上げ。しかし女の場合、風俗嬢という現実的に夜の仮面をつける設定ができるのだけど、これが男が主人公の場合、しかもサラリーマンだと、なかなか現実的な夜の設定ができなそうだね。ごく普通のサラリーマンが夜はホストで…なんて設定だと現実離れした話に見えてしまうし。大体男の場合二枚目だと、昼間の悲壮感を感じさせることができないんだよね。だから普通は夜も夜でうだつのあがらない人間でいてしまうってのは現実なんじゃないかな。でも俺は不細工な女の、都会で生きる姿ってのもやって欲しいんだよね。器量が良くて魅力的な女が都会の夜に溶け込むための選択肢なんていくらでもあるでしょう。俺は華がない女の話を見てみたいんだよなぁ。

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October 24, 2005

アニメいろいろ

イデオン発動編がスカパーでやっていて、数年ぶりに見たんだけど今見ても良くできてるなって再認識しました。俺が一番好きなロボットアニメです。しかし、結構残酷な描写が多いな。話自体はかなり宗教色が強いね。無限のエネルギー、イデとはなにか?という問いから始まる展開はエヴァの元祖のようなもんですね。結末もエヴァはまねしてるような…

イデの中で踊らされながら憎しみ合い、人類は失敗作と結論付けられ、そのなかで「なのになぜ生きているの?」という絶望的な叫びをあげながらも生への意思を貫こうとする主人公たちは、生まれてすいません的なエヴァのシンジくんよりずっと好きですね。

話は変わり「サムライ7」。やっと最終回を見ました。黒澤監督の「七人の侍」をベースに舞台を近未来にしたGONZOが作ったアニメ。GONZOといえば、最近ではTV版電車男のオープニングアニメを作ったことで有名ですね。で、当然「七人の侍」と比較される運命にあるわけですが、やはりオリジナルにはかなわないわけです。可でも無く不可でも無くといったところが俺の本音です。話の後半はまったくのオリジナルストーリーなのですが、これで「七人の侍」と同じような最終回にもって行くのは無理があるんじゃない?ただ、戦うことを知った農民はまつりごとをするものにとってこれほど厄介なものは無いというコンセプトで後半部分が作られているのは、ある意味オリジナルの思想を発展させているなとは思いましたが。

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October 22, 2005

チャーリーとチョコレート工場

すばらしかったです。父親との葛藤と愛を描いたあたり、ティムバートンに子供が生まれてパパになったことが関係しているのでしょうか?

なんか小さいころ読んだいろいろな絵本やファンタジー系映画の世界を思い出して、幼少時代に戻ったような気がしました。これ雪降る日に観るといいっすね。映画を見た後、映画館を出たら雪がしんしんと…なんて光景は東京じゃ無理か。ところで、2001年宇宙の旅のパロディのシーンがわからないという若い人が言っていてショックを受けました。「2001年宇宙の旅」の存在自体を知らないってことなんですよ。キューブリック先生!先生の名作知らないやついましたよ!もう普遍的な名作ではなくなったのか。これじゃ、「サイコ」のシーンも知らない人がほとんどだろうなぁ。

小人のウンパ・ルンパたちがこの映画の主役ですね。子供たちがドロップアウトしていった後に登場して、マイケルジャクソン風、ビートルズ風、へビィロック風に歌って踊るシーンだけでもまた観たい。映画のCDが売れてるわけだ。ダニー・エルフマン、いい仕事しましたね。で、精神科のカウンセラーに扮したウンパが最後にめがねを外してウィリー・ウォンカを見るシーンが何故かつぼにはまってしまって、一番印象に残っています。まあ、冷静に見ればウンパ・ルンパってだまされて島からつれてこられ、こき使われている奴隷みたいなものでは、と思ってしまうのだが、原作が出た時代を考えるとしょうがないか。

しかし、映画館はなぜチョコレートを売店に山ほど置かないのでしょう?新宿の映画館では置いてませんでしたよ。絶対に売れるのになぁ。

あ!みなさん、シザーハンドのパロディがあったの気づいてました?俺は見過ごしてしまいました。あと、勝負に異常にこだわる女の子のお母さん。眉毛に見覚えがあると思ったら、「ギャラクシークエスト」の地球人と恋をするエイリアンの人でした。なつかしい。

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